産後疲れはいつまで続く?3ヵ月目がピーク?

妊娠中の辛さは計り知れませんが、出産後も育児に追われ、めまぐるしい日々が続きます。

育児では思い通りにならないことが多く、心身に大きなダメージを受けやすいです。

 

さらに、育児という母親業がありながら、料理や家事もこなさなければいけない日々の中で自然と疲れが溜まっていきます。

 

やることが山積みの日々の中、自分の体調変化に気付かないことは珍しくありません。

では、「疲れが取れない」「体がだるい」といった症状はなぜ起こり、どのように解消すれば良いのでしょうか。

 

今回は産後疲れがなぜ起こり、いつまで続くのかをご説明した上で、産後疲れの原因と解消法をご紹介します。

 

この記事をご覧いただき、産後疲れに悩まれている方は自身の体調や生活を見直すための参考にしてください。

 

出産後の体はどうなっているの?

産後の女性の体は非常にデリケートなので、「肌荒れ」「便秘」「抜け毛」など体に様々な変化が起きます。

 

体が急激に元の状態に戻ろうとするためホルモンバランスが大きく変化したり、免疫力が低下している影響でウィルスなどの感染症にかかりやすくなります。

 

さらに、子供が生まれ育児が始まると生活も大きく変化するので、精神面に負担がかかり不安定になりやすいです。

女性の体は妊娠中だけでなく、出産後も痛みや不快感などを伴うということです。

 

産後疲れはいつまで続く?

10ヶ月に及ぶ妊娠期間を乗り越えた後の女性の体は、すぐに妊娠前のような体に戻るわけではありません。

個人差はありますが、変化した体が元に戻るまで産後6〜9ヶ月が目安と言われています。

 

出産に伴い変化するのは子宮だけではありません。

出産時にはかなりの体力を消耗しますし、生活が大きく変わり睡眠不足にも陥りやすいです。

 

そのため、体の回復にはそれなりの時間を必要とします。

そして、産後疲れのピークと言われているのが出産後2〜3ヶ月目です。

 

出産後2〜3ヶ月は赤ちゃんがいる生活がスタートしたばかりであり、育児がなかなか思うように進まないのが現実です。

 

「赤ちゃんが寝ない」「便秘気味」などの問題から、「母乳が出ない」「授乳による肩こり」などの問題まで様々なことが起こります。

 

また、旦那に協力してもらえず、育児に加え家事まで1人で行わなければいけないという問題を抱える方もいます。

 

ただの疲れじゃない!産後疲れの原因とは

産後疲れはただの疲れと違い、日常生活に支障をきたす場合があります。

ここからは、「産後疲れの原因」を5つご紹介します。

 

睡眠不足

生まれたばかりの赤ちゃんは、1日に12時間ほど寝ると言われています。

しかし、12時間ずっと寝ているわけではなく、2〜3時間に1回は起きて泣きながら空腹などを訴えます。

 

そのため、たとえ夜中でも赤ちゃんの泣き声に合わせて起き、お世話をする必要があります。

子供が朝までしっかり熟睡できるようになるのは大体2〜3歳頃からなので、それまでの女性は慢性的な睡眠不足に悩まされてしまいます。

 

睡眠は体や脳を休めるために重要な時間なので、満足に睡眠時間が確保できないと日中に眠気を生じるなど体が疲れやすくなります。

 

産後うつ

産後うつは、出産をした女性100人中10〜15人ほどが発症すると言われています。

産後うつでみられる症状は以下の通りです。

 

  • イライラする
  • 気分が落ち込む
  • 不眠
  • 疲れやすくなる
  • ネガティブ思考になる
  • 何も楽しむことができない

このように、産後うつでみられる症状は様々であり、一般的なうつ病と大差はありません。

しかし、産後うつでは目立った症状がみられない方がいるので、診断が遅れることも珍しくありません。

 

また、ただの疲れだと感じていると、その疲れが産後うつであるとは気づきにくいです。

診断が遅れると症状が長引き、完治するまでかなりの時間を要する場合があります。

 

自律神経の乱れ

妊娠中からの急激なホルモンバランスの変化により、自律神経の乱れが起こる場合があります。

 

自律神経が乱れると動悸や立ちくらみ、めまいなどの症状が現れます。

また、強い倦怠感や気分の落ち込みなど、精神的な部分にも大きな影響を及ぼします。

 

自律神経の乱れは、必ずしもホルモンバランスの変化だけが原因というわけではありません。

 

日頃の疲れの蓄積や睡眠不足などが原因となる場合もあるので、出産後の女性は誰でもなり得ると言えます。

 

こり

育児中は赤ちゃんを抱っこしたり、授乳をしたりなど、今まで使わなかった体の筋肉を使うようになります。

 

そのため、肩や首など全身のこりに悩まされることは珍しくありません。

全身がこると、ただでさえ日頃から疲れが溜まっているのにも関わらず、さらに疲れやすくなってしまいます。

 

また、体がこることで血行が悪くなるのでむくみや頭痛などを生じ、疲れを長引かせる場合もあります。

 

貧血

出産時の出血の影響により、産後は貧血になりやすいです。

出産後は育児に追われるためなかなか栄養のバランスが取れた食事ができず、鉄分不足により回復が遅れることも珍しくありません。

 

貧血になると体内の酸素が不足するので、めまいや立ちくらみに加え、常に頭がボーッとするような疲れを生じやすくなります。

 

頑張りすぎないで!産後疲れの解消方法とは

産後疲れは出産後の女性を非常に悩ませます。

赤ちゃんが生まれる前は楽しみにしていた生活も、産後疲れによりただ辛いだけの生活に感じてしまう場合もあります。

 

では、一体どうやって産後疲れを解消すれば良いのでしょうか。

ここからは、「産後疲れの解消方法」を5つご紹介します。

 

お風呂にゆっくり浸かる

出産後1ヶ月を過ぎると、少しずつ出産時の傷が治り湯船に入れるようになります。

温かい湯船にゆっくり浸かることには、血行改善や体のだるさを解消するなど様々なメリットがあります。

 

また、産後に乱れやすい自律神経を整える効果も期待できます。

普段は赤ちゃんと一緒にお風呂に入っている方も、ときにはパートナーに面倒を見てもらい、ゆっくりお風呂に入りましょう。

 

その際は自分の好きな入浴剤やアロマオイルなどを入れると、心身共にリラックスできるでしょう。

 

しっかり睡眠を取って体を休める

産後疲れの最大の原因は、睡眠不足と言っても過言ではありません。

育児中に睡眠不足を回避するのは難しいかもしれませんが、頑張りすぎるとさらに体調を崩してしまいます。

 

そのため、ときにはパートナーや両親の協力を得て、たとえ数時間でもゆっくり眠れる時間を作りましょう。

 

栄養バランスの取れた食事を心がける

育児中は赤ちゃんのことが最優先となり、自分のことを後回しにしがちです。

特に後回しにしてしまうのは食事でしょう。

栄養バランスの取れた食事を怠ると、栄養不足による貧血や頭痛、便秘などを引き起こしかねません。

 

そのため、栄養バランスの取れた食事を1日3食しっかり摂取しましょう。

食事と睡眠は体の疲れを解消するために必要不可欠なので、栄養を補給してエネルギーをしっかり蓄えてください。

 

好きなことをする時間を作る

育児中は無意識のうちに緊張感を抱いたり、体に力が入ってしまいます。

そのため、ときには友人とご飯を食べに行ったり、買い物に行くなど自分が好きなことをする時間を作りましょう。

 

好きなことをする時間を作れば自然と肩の荷が下り、心身共に軽くなるはずです。

心身をリフレッシュさせることは、育児のモチベーションややる気にも繋がります。

 

子育てサポートを利用する

パートナーや家族の協力だけではなかなかまとまった時間が取れないという方は、子育てサービスを利用するのも1つの方法です。

 

子育てサービスの中でも代表的なものは、「ベビーシッター」です。

ベビーシッターでは0〜12歳と幅広い年齢に対応しており、マンツーマンで面倒を見てもらえます。

 

お金はかかってしまいますが、負担を軽減することができるでしょう。

「何もかも自分でやらなきゃ」と1人で抱え込むのではなく、子育てサービスの利用も検討してみてください。

 

どうしても解消されないときは病院へ

産後疲れは、自分が想像していなかったようなことが原因となって起こっている場合があります。

自分の中で辛いと感じる症状が長く続くのであれば、病院に行くことも1つの方法です。

 

病院へ行く際はパートナーや両親に相談し、なるべく早めに受診することをおすすめします。

 

ときには休息を取ることも大切!

今回は産後疲れについてご紹介しました。

妊娠中も辛さを伴いますが、出産後も女性の体に大きな負担がかかります。

だからこそ、無理をしすぎずときには休息を取ることも大切です。

 

育児が落ち着くまで睡眠不足や疲労を伴いますが、ガス抜きをしながら育児をしていきましょう。

 

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