頭痛の原因は?頭痛が和らぐツボ
日常的に頭痛に悩まれている方は多いのではないでしょうか。
頭痛が起こると吐き気や倦怠感などを伴うこともあり、心身共に大きな負担がかかります。
今回は頭痛の種類と原因をご紹介した上で、頭痛を和らげるツボをご紹介します。
この記事をご覧いただき、頭痛を早めに治すための参考にしてください。
頭痛には2つのタイプがある
頭痛には、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2タイプがあります。
日常的に頭痛に悩む、いわゆる頭痛持ちの方のほとんどが一次性頭痛です。
一次性頭痛は他に原因となる病気がなく、「いつもと同じ頭痛だな」と感じやすいのが特徴です。
対して二次性頭痛は、病気などの原因によって引き起こされるものです。
その中でも危険性が極めて高い病気は
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 高血圧性脳症
などが挙げられます。
二次性頭痛は危険性が高い分、医師のもとで適切な治療を受ける必要があります。
特に原因が思い浮かばず、今までに感じたことのない痛みを伴う場合や、どんどん悪化する場合は早めの受診が欠かせません。
意外と知らない頭痛の種類と原因
慢性的に起こる一次頭痛には3つの種類があり、それぞれ発症する原因が異なります。
ここからは、「頭痛の種類と原因」をご紹介します。
片頭痛(血管性頭痛)
片頭痛は、頭の片側がズキズキと波打つように痛む頭痛です。
ときには吐き気を伴うことがあり、実際に嘔吐してしまう場合もあります。
また、光や音に敏感になるという症状が現れることもあります。
片頭痛の特徴は痛みが非常に強く、運動や入浴などで悪化することです。
20〜40代の女性に多くみられ、生理中やその前後に起こることも珍しくありません。
そのため、頭痛が起こることで生理予定日が近付いていることに気付く方も多いでしょう。
片頭痛が起こる原因で考えられるものは以下の通りです。
- ストレス
- 疲労
- 空腹
- お酒の飲みすぎ
- 寝不足または過眠
- 天候や気圧の変化
- 女性ホルモンの変化
- 肩こり
緊張型頭痛(筋肉収縮性頭痛)
緊張型頭痛は、一次頭痛の中でも最も多いと言われる頭痛です。
後頭部やこめかみ、額などを中心にジワジワと締め付けられるような痛みを伴います。
緊張型頭痛は片頭痛と異なり、吐き気や嘔吐を引き起こすことはなく、運動や入浴などで悪化することもありません。
また、しばらく頭痛が続くことはあっても痛みの強さは片頭痛ほどではなく、日常生活に支障をきたすことは少ないです。
そのため、我慢すれば仕事や家事を行うことができます。
緊張型頭痛が起こる原因で考えられるものは以下の通りです。
- ストレス
- 眼精疲労
- 運動不足
- デスクワークなどで長時間同じ姿勢
- 顎関節症
群発頭痛(三叉神経・自律神経性頭痛)
群発頭痛は頭の片側に痛みが現われます。
そして、痛みが現われた側の目や耳、鼻などに異常がみられるのが特徴です。
群発頭痛は左右どちらかの目の周辺からこめかみあたりにかけて激しい頭痛を伴い、痛みがある側の目の充血や鼻水などがみられます。
頭痛の発作が起こる時期とそうでない時期を繰り返したり、1度頭痛が始まると1〜2ヶ月毎日続くこともあります。
また、睡眠中に発症することが多く、激しい痛みで目が覚める場合があります。
群発頭痛が起こる原因で考えられるものは以下の通りです。
- 喫煙
- アルコールの過剰摂取
- 急激な気圧変化
- 睡眠リズムの乱れ
試してみて!頭痛を和らげるツボとは
皆さんは、頭痛を和らげるツボがあることを知っていますか?
頭痛を和らげるツボ押しは突然頭痛が起こったときや、どうしても外せない予定があるときなどに非常に役立つでしょう。
ここからは、「頭痛を和らげるツボ」をご紹介します。
片頭痛に効果的なツボ
手三里(てさんり)
手三里は肘を曲げたときにできるシワの外側から手首側に向かって指3本のところにあります。
首や肩のこりに効果的です。
また、テニス肘にも効果があると言われています。
合谷(ごうこく)
合谷は人差し指と親指の骨の合流地点にあるツボで、「万能のツボ」とも呼ばれています。
眼精疲労や歯の痛み、生理痛など様々な症状に効果があります。
足臨泣(あしりんきゅう)
足臨泣は足の小指と薬指の骨の合流地点にあるツボです。
首や肩のこりに加え、生理不順にも効果があります。
また、眠気をスッキリさせてくれます。
崑崙(こんろん)
崑崙は外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあるツボです。
目の痛みや腰痛、めまいなどに効果があります。
緊張型頭痛に効果的なツボ
百会(ひゃくえ)
百会は頭頂部のほぼ真ん中にあり、両耳を結んだ線が交わるところです。
体の中心に向かって真っすぐ押します。
頭痛や肩こりなどに効果的で、自律神経の働きも整えてくれます。
天柱(てんちゅう)
天柱は首後ろの両側にある太い筋肉の外側のくぼみです。
百会と同様に自律神経を整える働きがあり、眼精疲労や顔のむくみなどにも効果的です。
風池(ふうち)
風池は後頭部の中央のへこみと、耳の後ろにある骨の出っ張りを結んだ中間にあります。
肩や首のこり、鼻づまりなどに効果があります。
肩井(けんせい)
肩井は首の付け根と肩先のちょうど真ん中にあります。
頭痛に加え、肩こりにも効果があります。
完骨(かんこつ)
完骨は耳後ろの出っ張った骨の下のくぼみにあります。
首から頭への血流を促進させる効果があります。
太陽(たいよう)
太陽は眉尻と目尻の中央から少し後ろにあります。
目の疲れに効果的です。
印堂(いんどう)
印堂は眉と眉の真ん中にあるツボです。
鼻づまりや眼精疲労に効果的で、集中力の向上やストレス解消にも期待できます。
ツボの押し方と注意点
頭痛を和らげるツボを押すときは、強く押しすぎてはいけません。
手のひらや親指などを使い、自分が気持ち良いと感じる程度に優しく押すことが重要です。
また、手や指以外にもテニスボールなどを転がして刺激するのも効果的です。
その他には、蒸しタオルなどでツボを温めてあげるのも1つの方法です。
しかし、いつでもツボを押して良いわけではありません。
ツボ押しを控えるべきタイミングは以下の通りです。
- 食事の前後1時間
- 飲酒後
- 押す部分に痛みや腫れがある
- 入浴の直前や直後
頭痛を和らげるツボ押しをぜひ試してみて!
今回は、頭痛の原因や頭痛を和らげるツボをご紹介しました。
頭痛が起こると何に対してもパフォーマンスが落ちますし、座っているだけでも非常に辛いですよね。
頭痛がひどくてどうしようもないときは、今回ご紹介したツボを押して頭痛を和らげましょう。
しかし、普段と違う頭痛を感じたら早めに病院を受診してください。