子育てにかかる平均的な月々の費用はどれぐらい?

はじめに

結婚を検討しているカップルや、新婚の夫婦にとって、「子育てにかかる平均的な月々の費用はどれぐらい?」という疑問は大事な問題だと思います。

また、思いがけなく妊娠した女性にとっても、「子育てにかかる平均的な月々の費用はどれぐらい?」という疑問は、不安となって大きくのしかかっている問題なのかもしれません。

この記事では、そういった方々の疑問を解決し、不安を解消していただき、前向きに検討していただくために、子育てにかかる平均的な月々の費用を、お子様の年齢別にご紹介していきたいと思います。

 

厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」によると・・・

子供が6ヶ月児の時

厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」という調査によると、6ヶ月児の子育てにかかる月々の費用の回答を平均すると、4.1万円とのことです。

しかし、これは「平均」です。

 

一番多い回答は、1万円で、これは全体の32.0%を占めます。

次に多い回答は、2万円で、これは全体の28.2%を占めます。

子供が1歳6ヶ月児になると・・・

同調査で、1歳6ヶ月児の子育てにかかる月々の費用の回答を平均すると、2.8万円です。

 

しかし、一番多い回答は、1万円で、全体の39.5%を占めます。

次に多い回答は、2万円で、全体の20.8%を占めます。

 

保育園・幼稚園等を利用すると・・・

以前は、保育費が家計に大きくのしかかっていたという声も聞いたことがありますが、現在は、幼児教育・保育は無償化されています。(一部除外あり。)

 

※幼児教育・保育の無償化については、下記URI(内閣府のホームページ内)をご参照下さいませ。

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/about/index.html

 

小学生の子育てにかかる費用

ここからは、文部科学省「子どもの学習費調査(平成30年度)をもとに、お話していきたいと思います。

 

公立の小学校に通わせると子育てにかかる費用は約3〜4万円/月

 

公立の小学校の学費(給食費等含む)の年額(平均)は、321,281円。

これを12ヶ月で割ると、約26,773円。

学校外での活動や家族でのレジャー、身の回り用品代、散髪代、お小遣い等は、ご家庭によって異なると思いますが、なんとなく、3〜4万円でおさまりそうですね!

私立の小学校に通わせると子育てにかかる費用は約15万円以上/月

公立の小学校の学費(給食費等含む)の年額(平均)は、1,598,691円。

これを12ヶ月で割ると、約133,224円。

ここに、学校外での活動や家族でのレジャー、その他の費用を加えると・・・月に15万円はかかるのではないでしょうか?

中学生の子育てにかかる費用

※ここからは、内閣府のサイトのデータをもとにお話します。

https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g1223110.html

 

公立の中学校に通わせると子育てにかかる費用は約4〜5万円/月

公立の中学校の学費(諸費含む)の年額(平均)は、437,418円。

これを12ヶ月で割ると、約36,451円。

ここに、学校外での活動や家族でのレジャー、その他の費用を加えると、月に4〜5万円におさまりそうですね!

私立の中学校に通わせると子育てにかかる費用は約11万円以上/月

私立の中学校の学費(諸費含む)の年額(平均)は、1,231,719円。

これを12ヶ月で割ると、102,643円。

ここに、その他の費用を加えると、月に11万円以上はかかりそうですね。

 

高等学校は無償化!(※世帯年収要件あり)

おつかれさまです♪子供が高等学校に進学すると、教育費は無償となる可能性があります♪

現状、世帯年収が約590万円未満であれば高等学校の学費は無償化の対象となります。(今後、何かしらの変更はあるかもしれません。)

※高等学校無償化の詳細は下記。(文部科学省のサイト内)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/index.htm

 

大学も授業料等減免と給付型奨学金があります!

大学生になれば、子供も、自分の小遣いはアルバイトで賄うようになるでしょう。

また、大学の授業料は減免が受けられる可能性がありますし、給付型の奨学金も受けられる可能性があります。

※詳細は下記。(文部科学省のサイト内)

https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm

 

まとめ

  1. 未就学児の子育てにかかる費用は、月に1〜4.1万円程度。
  2. 保育園・幼稚園は無償!(一部除外あり。)
  3. 公立小学校に通う小学生の子育てにかかる費用は、月に3〜4万円程度。
  4. 私立小学校に通う小学生の子育てにかかる費用は、月に15万円以上。
  5. 公立中学校に通う中学生の子育てにかかる費用は、月に4〜5万円程度。
  6. 私立中学校に通う中学生の子育てにかかる費用は、月に11万円以上。
  7. 高校は無償!(世帯年収要件あり。)
  8. 大学は授業料等減免と給付型奨学金で、実質無償になる可能性があります!(要件あり)

いかがでしょうか?

もっと高額な金額を予想していた方もいらっしゃると思います。

しかし、実際は、支援制度をうまく活用すれば、小学校と中学校の学費以外はほとんど無償になる可能性があります。

 

もちろん、子育てには、学費だけでなく、食費や光熱費等の生活費もかかります。

ご家庭によって、様々なライフスタイルがあるので、今回は食費や光熱費等の生活費には触れませんでしたが、それぞれ、ご自身のいまの生活費から割り出すことができるのではないかと思います。

 

この記事を読んで、妊娠・出産への経済的な不安感が払拭できれば、幸いです。

 

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