生えてきた白髪は抜くべき?切るべき?
白髪を見つけると、抜くか切るか迷う方は多いのではないでしょうか。
生えてきた白髪に対して適切な対処をしなければ、さらに頭皮環境を悪化させる可能性があります。
頭皮環境が悪化すると、白髪に限らずフケや痒み、炎症などが起こるリスクがあります。
今回は白髪が生える原因をご紹介した上で、白髪の適切な対処法をご紹介します。
この記事をご覧いただき、白髪が生えたときの参考にしてください。
そもそもどうして白髪が生えるの?
白髪が生えると人目を気にしたり、外に出るのが億劫になるなどストレスの原因になります。
そのため、まずは白髪が生える原因を知ることが重要です。
ここからは、「白髪が生える原因」を5つご紹介します。
精神的ストレス
白髪が生える原因の1つに、精神的ストレスが挙げられます。
ストレスによって白髪が生える理由は、「血行不良」と「過酸化脂質」です。
ストレスが溜まると血管が収縮し、血行不良が起こります。
血行不良が起こると、髪の成長に必要な栄養素が「毛母細胞」まで届かなくなります。
そのため、髪に色が付いていない“白髪”が生えてきてしまうのです。
また、ストレスは交感神経を優位に働かせるので、皮脂の分泌が活発に起こります。
そして、分泌された皮脂が空気に触れると少しずつ酸化し、過酸化酸素を作り出します。
過酸化酸素が頭皮に増加することでメラニン色素を作り出すメラノサイトの働きが悪くなり、白髪が生えてきてしまいます。
過酸化酸素は白髪に限らず、フケや痒みの誘発、抜け毛やうねり毛が増える原因にもなります。
睡眠不足
睡眠時間が短かったり、睡眠の質が低いことで睡眠不足を生じると白髪の原因になります。
睡眠不足が白髪の原因になる理由は、髪の色素を作る「メラニン」の生成が十分に行われないからです。
毛母細胞を含むすべての細胞はタンオーバーを繰り返し、古い細胞から新しい細胞を生み出します。
細胞の生まれ変わる働きが最も活発になるのが、22〜2時です。
しかし、この時間帯に体を休めることができていなければ、細胞のタンオーバーが正常に行われません。
また、睡眠不足に陥ると日中に強い眠気に襲われイライラしたり、精神状態が不安定になりがちです。
その結果、ホルモンバランスが乱れメラニン色素が十分に生成されず、さらに白髪が増えてしまいます。
遺伝
白髪には遺伝的影響も関係します。
両親のどちらかが若い頃から白髪が多ければ白髪が生えやすくなります。
しかし、“絶対に白髪が生える”という遺伝子ではなく、“白髪が生えやすくなる”という遺伝子が遺伝します。
たとえば、成長ホルモンの分泌量が少なかったり、メラニン色素が作られにくいなどの遺伝子です。
加齢
白髪の原因の中で最も知られているのが加齢です。
加齢によって白髪が生えるイメージが強いので、10〜20代の若いうちに白髪が生えるとショックは大きいものです。
加齢によって白髪が生える理由は、歳を取るとともにメラノサイトの働きが悪くなるからです。
メラノサイトの働きが悪くなることでメラニン色素の生成がされにくくなり、白髪が増えます。
若いうちはメラノサイトが再生されますが、歳を取ると再生されない場合があります。
紫外線
肌の紫外線対策はしていても、髪の紫外線対策まで行っていない方は少なくないでしょう。
しかし、紫外線は白髪の原因に大きく関係します。
紫外線を浴びることで頭皮が刺激されると、活性酸素が発生します。
活性酸素は体を酸化させ、体内の細胞の働きを悪くしてしまいます。
その結果、毛母細胞の働きが悪くなり白髪の原因となる場合があるのです。
生えてきた白髪を抜くとどうなる?
では、生えてきた白髪はどのように対処すれば良いのでしょうか。
白髪をそのままにする方よりも、抜くか切るかで迷う方は多いはずです。
しかし、結論から述べると白髪を抜くのはNGです。
白髪を無理やり抜くと毛穴に負担がかかり、頭皮に炎症が生じる可能性があります。
また、白髪を抜いた際の衝撃で毛根が変形し、くせ毛になることもあります。
たとえ白髪を抜いても黒くなることはありません。
最悪の場合、抜いた毛穴から一生毛が生えてこなくなることもあるので、白髪を抜くことはおすすめできません。
白髪はどうしても気になってしまうので抜きたくなる気持ちは分かりますが、抜くという行為にはこのようにデメリットがたくさんあります。
白髪の正しい対処法
白髪を抜いてはいけないのであれば、一体どう対処すれば良いのでしょうか。
ここからは、「白髪の正しい対処法」を3つご紹介します。
抜かずに根元からカットする
まず白髪の正しい対処法の1つ目は、抜くのではなく“切る”ことです。
白髪を見つけたら白髪を上に持ち上げ、根元からカットしましょう。
その際、眉用のハサミを使用すると切りやすいです。
また、他の黒い毛まで一緒に切ってしまわないように注意しましょう。
白髪染めを使用する
1~2本程度の白髪であれば切るのが手っ取り早いですが、白髪の量が多い場合は白髪染めの使用をおすすめします。
ご自身が気になる部分だけに白髪染めを使用し、白髪以外の部分は普通のカラー染めをするという塗り分けが可能です。
しかし、自分だけで行うのは困難であり、美容室でしかできないことなので行きつけの美容室で相談しましょう。
髪を染めていない黒髪の方は、ヘアマニキュアの使用がおすすめです。
ヘアマニキュアであれば頭皮や髪に負担をかけず、自然な黒髪に仕上げることができます。
また、自分で簡単に行うことができるので、わざわざ美容室に行く手間や時間を省けます。
頭皮環境を整える
白髪を切ったり白髪染めを使用しても、頭皮環境が悪いとまた白髪が生えてしまいます。
そのため、頭皮環境を整えることが重要です。
頭皮に汚れやシャンプーの洗い残しがないよう注意し、手で優しくマッサージするようにしっかり洗いましょう。
その際は、これでもか!というくらい十分に洗い流すことがポイントです。
まだ諦めないで!白髪を改善・予防する方法
白髪が生えたからといって諦める必要はありません。
日頃からしっかり白髪対策を行えば、白髪を改善・予防することができます。
ここからは、「白髪を改善・予防する方法」を3つご紹介します。
紫外線対策をする
髪や頭皮の紫外線ダメージは計り知れません。
そのため、日頃から紫外線対策を徹底して行う必要があります。
紫外線対策は夏だけではなく、1年中行うことをおすすめします。
その理由は、紫外線は特定の季節だけではなく1年中ずっと存在しているからです。
肌の紫外線対策のみならず髪用の紫外線防止スプレーなどを使用したり、帽子を被るなどすると良いでしょう。
規則正しい生活をする
規則正しい生活に欠かせないものは
- 食事
- 睡眠
- 運動
の3つです。
まずは食事についてですが、白髪対策には無理なダイエットは厳禁です。
食事で十分な栄養を摂取できないと、白髪の原因になります。
白髪対策に効果的な
- たんぱく質
- 亜鉛
- ビタミンC
などを日頃の食事に取り入れつつ、バランスの取れた食事を心がけましょう。
また、食事だけではなく水分補給も忘れず行ってください。
睡眠不足にならないためには、ベッドに入ったらなるべく早めに電気を消し、携帯を触らずすぐに目を閉じましょう。
そして、ゴールデンタイムである22〜2時の間に眠ることを心がけてください。
普段からデスクワークが多い方は運動不足になりがちなので、無理なく継続できるような運動を行うことをおすすめします。
激しい運動をする必要はないので、自分に合った運動や筋トレを行って運動不足を予防しましょう。
これらを意識して生活すれば、自然と規則正しい生活を送ることができるはずです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、この“当たり前”が白髪解消・予防には必要不可欠なのです。
美容液で頭皮ケアを行う
白髪改善・予防には頭皮ケアも重要です。
頭皮用の美容液はメラニン色素を活性化させたり、頭皮にハリや弾力を与えてくれます。
様々な種類の美容液が販売されているので、自分に合ったものを使用してみてください。
しかし、頭皮の美容液は今後生えてくる髪の毛に元気を与えるものなので、しっかり継続しましょう。
効果を感じるまでに時間を要するかもしれませんが、継続して使用していれば自ずと効果を感じられるようになるはずです。
白髪は抜かずに切るべき!白髪を見つけたら適切な対処をしよう
今回は、白髪の正しい対処法についてご紹介しました。
この記事をきっかけに、今まで白髪を抜いていた方は切るようにしましょう。
白髪を抜くことで受ける頭皮のダメージは大きいので、必ず正しい対処を行ってください。
また、日頃から白髪対策をしっかり行い、改善や予防に努めましょう。
白髪が生えるとショックが大きいですが、日頃から対策しておけば白髪の悩みは軽減されるはずです。